瞬きさせない宇宙の幸福

オクトラ2のプレイメモを始めてから、密かに週1更新チャレンジを自分に課していたのですが、今週は無理でした…!
代わりに拍手絵ログを上げております。

拍手と選択メッセージ送って下さった方々ありがとうございます。
気軽に使ってほしいなと思って置いてるツールなので、利用して頂けていつも本当に嬉しいです。


推し劇団プレゼン。

劇団名が物騒すぎていまいち人にオススメしづらいマイラブ劇団『イキウメ』の新作チケットを申し込みました。最近再演続きだったから新作嬉しい〜!

イキウメは現代SFを得意とする前川知大さんが脚演出を務める劇団。劇中では何かとあり得ないことが起こるのだけど、その表現がとっても巧み。我々の生活のすぐそばに潜んでいそうで、実はこれって本当にあったことなのかも…と思わせる絶妙なリアリティに毎度唸らされる。
そんなイキウメ新作のあらすじ↓

■人魂(ひとだま)となって、極刑を生き延びた政治犯は、
小さな箱に入れられて、独房の隅に忘れもののように置かれている。
耳を澄ますと、今もときどき小言をつぶやく。

恩赦である(捨ててこい)、と偉い人は言った。
生真面目な刑務官は、箱入りの魂を、その母親に届けることにした。

森の奥深くに住む母は言った。
この子はなにをしたんですか?

きっと素晴らしいことをしたのでしょう。
そうでなければ、魂だけが残るなんてことがあるかしら。
ところで、あなたにはお礼をしなくてはいけませんね。
母はベッドから重たそうに体を起こした。

魂のかたちについて。


な〜〜〜んも分からん!(大笑顔)
まず一行目からどういうこと???なんですけど。
長年ファンやってても毎回あらすじ見ては、何を言っているんだ…?の顔になってしまう。(むしろ今回はまだ分かりやすい方)
でも今回も絶対面白いでしょ!と思えるくらいにはこの劇団への信頼があるのです。

今日の日記タイトルは、初めて観たイキウメ作品『獣の柱』のキャッチコピー。
空から降ってくる謎の物質を目にすると、幸福な気持ちになりすぎてソレから目が逸らせなくなり、寝食をも忘れて見つめ続けそのまま餓死する。それが続いて地球の人口が減少していく…というパニックSF。
なぜ“幸福”をトリガーにしたかというインタビューに対する前川さんの答えが
「人間だけを殺すことができるから、ですね。」
だったのが強烈に印象に残っています。前川さんがマッドサイエンティストとかにならずに劇作家やっててくれて本当よかった。発想力の化け物なのよ。

こんなことばっか書くとホラー劇団と勘違いされるかもしれない。でも看板役者は元お笑い芸人だから…笑いどころもあるから…。
だいたいどの作品も現代社会とリンクするような作りなので、自分自身を顧みるような瞬間もあって、いつの間にか物語の中に呑み込まれていく。観客を他人事にさせてくれない。
いつも不思議な感覚を味わわせてくれるこの劇団がすんご〜〜〜〜く好きなので、ご興味があればぜひ。
オススメしたい気持ちは強いのに、自分の語彙力のなさがもどかしい…!