DIC川村記念美術館に行ってきた

ただの日記。先日出かけた先がとても素敵な場所だったのでその記録です。

リフレッシュが必要だな〜と感じたとき、有給とって平日の空いてる美術館に出かけることがなんとなくの恒例となっています。5月病気味の気分から脱するべく、前から気になってたDIC川村記念美術館に行ってきました。
静かな森に囲まれた童話の世界ような建物。東京駅から高速バスで一時間ほどの距離なのですが、隣県とは思えない非日常感に癒やされました。屋根がかわいいね。

現在、企画展「カラー・フィールド 色の海を泳ぐ」が開催中。抽象画の良さとか私に理解できるだろうか…と不安でしたが、とにかく作品サイズがでっけぇので、絵というよりおしゃれな壁を眺めている感覚。それらが空間全体を彩っていて、展示室ごとに違う世界に迷い込んだような気分が味わえます。「色の海を泳ぐ」というタイトルがまさにぴったり。
とくにラリー・プーンズとジュールズ・オリツキーの作品がツボでした。展示室ごとに照明を微妙に変えているところにこだわりを感じます。

常設展は、企画展に合わせて色ごとにジャンル分けして展示するという構成で、これまた面白かった。それが出来るだけ収蔵品のバリエーションが豊富ということよね。
この美術館、レンブラントやモネ、ルノワールなどの有名絵画を超〜近くで眺められるんですよね。単眼鏡いらず。こんな近くでいいんですか!?とビビりながら鑑賞してきました。至福。

DIC川村記念美術館の心臓部、マーク・ロスコの部屋も堪能してきました。薄暗い部屋に、赤黒い巨大な絵画が飾られているらしいという情報しか得ずに行ったので、怖い場所なのかな〜と思ってたんですが、私にとっては不思議と落ち着く空間でした。なんだか自分の体内にいて守られているような感覚というか…たぶん鑑賞者によって感じ方が様々な場所なんだろうな。他の人の感想も聞いてみたい。

企画展コラボスイーツに目がないんですが、こちらの和菓子は一段とクオリティが高い気がしました。美しい上にちゃんと美味しい。実際の作品の複雑な色味が再現されててうっとりします。

しかもこのロケーションですよ。ここが天国?

ガイドツアーにも参加してきました。評判通り本当に面白かった!のほほんほっこり系ガイドさんが美術ビギナーにも優しい言葉でわかりやすく案内してくれます。思わず笑ってしまうような(実際参加者全員吹き出した)エピソードも織り交ぜながら進むので、作品に対してより親しみを覚えました。
お金出すから全作品解説してほしい…てかこれ無料でいいの?未来永劫続いてほしい…貢がせて…(どこに出かけても結局思想がオタク)の気持ちが高まりミュージアムショップでしっかり買い物してきました。

館内のステンドグラス(撮影不可)モチーフのピンバッジにときめいて2色買い。使いみち?鑑賞用です。企画展グッズのトートバッグも購入。A4サイズの布トートなんてなんぼあってもいいですからね。このバッグ、実際の絵画とかなり近い色味に仕上がってる気がします。塗りムラも再現されててすごい。さすがはDIC。(インクの会社)

展示作品数自体はそんなに多くないので、一つひとつの作品をじっくり鑑賞できてよかったです。時間を持て余すかな〜と心配してたのですが、気に入った作品を何度も観にいったり、敷地内のレストランでランチしたり、庭園を散策してたらあっという間に時間が過ぎていきました。本当に静かで穏やかな空間で、いいリフレッシュになりました。企画展の図録を買わなかったことが心残りなのでまた会期中に行くかもしれない。