トラストプレイメモ6

トライアングルストラテジー、セレノアルート感想です。最後なのでとんでもなく長い。

 

よかったよ…大団円だったよ………。
そうなの〜ゲームでくらいとことん正義と綺麗事貫きたいのよ〜!
という気持ちを存分に満たしてくれたルートでした。
とはいえ基本3ルートでの犠牲を経験してこそのルートだなと思います。

当然のように投票システムとして受け入れてたけど、天秤って本来釣り合いを取って質量を量る装置ですよねってことにこのルートでやっと気付かせる展開、めちゃめちゃ気持ちが盛り上がりました。

 

ライラ殿は絶対助からないと思ってたので、こちらが生存ルートでほんと〜〜〜〜に嬉しい!
戦闘でのコハクとの会話で、互いの正体に気付かなかったことが悲しくて泣いたんですが(涙腺弱)、そこからこうなると思わなかった。よかったよ〜〜!!
終戦後、聡明な彼女が自身のやってきたことを顧みて狂ってしまわないか心配なんですけど(遺体とはいえ命イジってますから…)、コハクがそばにいてくれれば大丈夫ですよね?そう願っています。
オクトラもトラストも、「父と子」の物語は多く描かれるけど、「母と子」の描写があまりないんですよね。(「死んだ母と子」はよく出てくるけど)だからライラ殿が生きててくれて一層嬉しいです。

ラストバトルは偶然アーチボルトがとどめを刺して、我ながらアチィ幕引きだぜ…となった。塩鉄大戦の遺恨には古い世代がケリをつけないかん。
アーチボルト、一周目では控え選手だったんですが、レベル上げてからの活躍がヤバかったです。万里矢チートすぎませんか。歴戦の老兵が実際の戦闘でもしっかり強いと嬉しい。(たいてい仲間になると弱体化するよね)

ベネディクトはやっとこれからのウォルホート家と向き合ってくれるようになったんじゃないかな。ロランフレデリカに比べて長く生きてる分、彼の意思や選択に重みがあるのは当然とはいえ、ここまで重てえ男だったとは…。最後まで激重家臣っぷり貫いてて最高だったな。彼がいなければ三択が締まらないというか、物語全体が軽くなってたと思います。
声優さんのお芝居が本当に素晴らしかった。このゲームの助演男優賞は上田さんで決まりだよ。

シモン様の手紙発見により、彼もまたデストラガチ勢なことが判明したワケだけど、あの手紙以降レグナ王との関係に影響はなかったのかな。てかあの手紙は王に届いたものなの?ほんとデストラ様は天然サークルクラッシャーすぎますわ。
そういえばロランのセリフに「父は母が亡くなったときも私情をはさまなかった」というのがあったけど、単に本妻に対して気持ちがなかったんじゃ…と勘ぐってます。

セレノアが、シモンの息子・ウォルホート家当主のまま物語を締め括ったのもよかった〜。
この作品、血筋に縛られた人が沢山出てくるけど、セレノアが血統ではない方を自分自身で(天秤を使わず)選んだってのがとても良い。
セレノアも王向きの性格ではないし、どう考えても彼の親父はシモン様以外にないんですわ。
それに『セレノア・グリンブルク』より『セレノア・ウォルホート』の方が語呂もいいしね。

 

PVに使われてたボーカル付のメインテーマ曲、エンドロールで流れると思ってたのに、まさかOPが変わるとは。この演出すっごく好き。
ゲームをクリアしてエンドロール見た後って放心してしまうというか、ちょっとした喪失感もあるじゃないですか。
再び表示されるスタート画面をしばらく眺めて電源を切る時、没頭していた異世界との別れを強く感じて、いつも切ない気持ちになるんですよね。
でもああやって総集編的映像と共にボーカル付テーマ曲流してくれて、じっくり余韻に浸らせてくれたお陰で、穏やかに物語を終えられました。
制作陣、プレイヤーの気持ちを“理解り”すぎとるわ…。

 

 

■その他メモ
・分隊前にセーブ&詰所に行くタイミングをください!!!!(蘇るフィニスの門の悪夢)
・エグスアム殿は結局仲間にならないんですね。
でも自分の技に「カリスマ」とか名付ける人とは、ちょっと仲良く出来ない気もするし、まあいいか…。
・フレデリカの花嫁衣裳地味じゃない??あれだけ引っ張ったのに…!?でもお幸せに!!
・スヴァローグの叔父貴、エンディング絵で一番カワイイ。萌えおじ。
本当に無意味なことだけど、もしドラガンが生きてたら…って思ってしまうね。お盆にはチーズで精霊馬つくろ。
・結婚式場でコーデリアのそばに控えるアヴローラ将軍の姿を見つけてニッコリ。
コーデリアとアヴローラ様がパジャマパーティーする薄い本が出たら教えて下さい。3冊買います。
・一番青春してたの、まさかのエラドール&ホスハバラだった。お似合いね。
・ここまで書いてようやく、ロランベネディクトフレデリカの名前は、モラルベネフィットフリーダムから来てるのでは?ってことに気付きました。(遅)
もしかしてみんな知ってたんですか…?(たぶんそう)

 

トラストプレイメモはこれにてお終いです。
ロランルートはフレデリカに捨てられる展開に耐えられる自信がないのしばらく保留にするつもりです。議場で公開夫婦喧嘩すんの嫌すぎない!?
でもネコの手記取れてなかったり盗賊親子仲間にできてないので、きっとそのうちやるでしょう。周回がそんなに苦じゃないの、何気にすごいことですね。3周も続けてプレイするなんて、発売前は思いもしなかった。
どのキャラクターもそれぞれ魅力的で、正直もう少し人物像を掘り下げてほしかった気持ちもあるけど、「もっと知りたい」と思えるくらい皆を好きになったということでもある。

ものすごく久々に新作ソフトで遊んだので、先の展開がまったく分からない中、想像を巡らせながら物語を進めるのはとても楽しい時間でした。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!
 
 

2022年5月19日